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Slow Neighborhoodな人々:中尾愛美

「Slow Neighborhoodな人々」

活動に関わる人たちをインタビュー形式で紹介していく「Slow Neighborhoodな人々」。第2回は、現在JR神田駅構内にて営業中のSlow Neighborhood BAR~神田驛市場~の店長を務める中尾さんです!

自己紹介をお願いします!

—中尾愛美です!現在は上智大学の3年生で、国際教養学部にて国際経営学
 を専攻しています。

学業以外だと普段何をしていますか?

—学内の活動としては、元々ダンスサークルに所属していて、現在は
 スキューバダイビングサークルにて自然に親しんでいます。

スローネイバーフッドとの出会いとは…?

—スローネイバーフッドとの出会いは、その日に初めて話した同じ学部の
 武田さんから「3日後佐渡行くんだけど、行かない?」と誘われたこと
 です(笑)
 私は当時「もっと色んな世界を見たい、色んな人に会いたい」という想い
 を持っていて、そんな時に出会ったのが彼女でした。元々SNSを通して
 彼女を知っており、勢いで話しかけてみたところ初対面にもかかわらず
 「トラベルサロン」佐渡編に私を誘ってくれました。

突然の出会いでトラベルサロンに参加したようですが、参加の決め手は何でしたか?

—私は旅が大好きです。旅には、新たな土地という非現実的な空間に踏み入
 れ、その土地に根付いた食文化を楽しんだり、思いがけない出会いや発見
 が詰まっています。加えて、私は幼少期を自然豊かなグアム島で過ごした
 ので、日本海に浮かぶ佐渡ヶ島に親近感を感じていました。なので参加の
 決め手は、「旅」と「島」ですね。

トラベルサロンの後、心境の変化はありましたか?

—スローネイバーフッドへの入口は単純に「楽しみたい!」という気持ちで
 したが、佐渡との関係を深めていく中で日本酒がもたらす人と人との温か
 い繋がりに触れ、若者が交わることで新たに生み出される文化的・社会的
 価値にも気づきました。さらには都市と地方の持続的な循環経済など、
 日本酒が秘める無限の可能性に魅了され、本格的にプロジェクトを運営し
 ていくことを決めました。

スローネイバーフッドにおける、中尾さんの現在の役割とは?

—現在は主に2つの軸で関わっています。
 1つは「ハタチのSAKE PROJECT」の運営です。私たちが佐渡の酒蔵で仕込
 み、「前夜」と名付けた日本酒を起点にイベントの自主開催や、他団体と
 のコラボ開催を行っています。日本酒との出会いを通して、若者が日本
 文化を身近に感じられるきっかけや若者の多様な居場所をつくることが
 目標です。
 2つ目がスローネイバーフッドが運営する神田駅構内のポップアップ店舗
 の運営です。各週ごとに地域テーマを設定しメニュー展開やイベント企画
 を行う等、店長として20名の学生アルバイトの仲間達と一緒にお店を運営
 しています。世代やコミュニティーを超えた出会いと交流の場として形に
 なりつつある日々の中で、連鎖的に広がる共感の輪を実感しています。

活動を通して感じてきたことは?

—率直に「こんなに近くに世界があったのか!」という驚きの連続です。
 学校やアルバイトなどでは出会えないような人と、地元の美味しいごはん
 とお酒を交えながら、フラットにお話しする機会が多々ありました。世代
 と距離を超えたお付き合いの中で、自分の好きなものや人・価値観に多く
 触れ、精神的な豊かさがかなり養われた気がします。そして、社会は個人
 の集積であり、自分も進みたい方向にパッションと行動を移していけば、
 色々なご縁に巡り合えると実感しました。

印象的なご縁はありましたか?

—「ハタチのSAKE PROJECT」に共感してくれた飲食業の社長さんが約20
 店舗に私たちの日本酒「前夜」を卸してくださったり、ミュージックバー
 のオーナーさんが場所を貸してくださって日本酒を提供する音楽イベント
 の自主開催も実現しました。日本酒を起点に同世代、東京のビジネスパー
 ソン、地方の地元の方々含め社会と繋がり、自らアクションを起こしてい
 く貴重な経験が出来ています。

活動を通して得られた収穫があれば教えてください

—具体的に、大きく2つあります。
 1つは、プロジェクトを主導していくことです。スローネイバーフッドを
 通して酒蔵さんに繋いでもらった上でコラボレーションまで全面的にサポ
 ートいただき、その後は日本酒を絡めた音楽イベントの自主開催や、他団
 体とのコラボ企画、イベントへの出展など、学生で案を出し合い、協力し
 ながら自走して動いています。
 2つ目は、店舗責任者としての経験です。食品衛生責任者の資格を取って
 大学3年生で店長となり、商品開発から仕入れと在庫の管理、研修や店舗
 オペレーションの作成も行いました。他では出来ない経験だと思うので、
 任せてくれた八太さんに感謝です!

共に酒づくりに取り組んだ八太さんと中尾さん

 また、日本酒のプロジェクトを進めていく中で、自分を表現するものが
 一つ増えたことが率直に嬉しかったです。ネット社会の現代では、あらゆ
 る情報にアクセスすることができ選択肢が多様化した一方で、判断基準が
 曖昧であるからこそ価値が相対的になっている感覚があります。絶対的な
 正解がなく「好きなもの」「やりたいこと」を見つけるのがかえって難し
 くなっている中で、「日本酒」という奥深く文化的なものに出会えたこと
 で、生活がより豊かになった気がします。

最後にコメントをお願いします!

—大学を卒業してからも、日本酒のプロジェクトはずっと続けたいと思って
 います。今後も日本酒を通して、出会いの架け橋として人との繋がりを
 生み出し、「文化醸造」をテーマに活動していきます。
 随時インスタグラムも更新しているので、@hatachinosake から是非
 チェックしてみてください。お待ちしています!


次回、vol.3もお楽しみに…!

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