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あんぽ柿の「安全」と「安心」

日本のあんぽ柿発祥の地である、福島県伊達市五十沢地区。

2011年3月11日におきた東日本大震災と、その後に伊達市を含む福島県県北地方を襲った放射能漏えいは、この地に様々な苦難を引き寄せてしまいました。

2011年から2012年にかけては、桃や柿が実っても収穫できずにそのまま廃棄するしかなかったそう。

せっかく実った産物を消費者に届けることもできずに、ただ廃棄するしかない悔しさ…
わたしたちには思い出話のようにやさしく語る生産者の宍戸さん、曳地さんの笑顔の裏にある苦悩の記憶は、今も聞くものの心を動かすものです。

柿を廃棄した時の話をする曳地さん

安全をつくる

その後、改めて地域の農産品を出荷するために行ってきた放射能除去の努力は、私たちの想像を超えるものだったはず。生産者のみなさんの口調からは、自分たちがつくった農産品を安全に、消費者に届ける努力を続けている誇りと自信を感じることができます。
あんぽ柿については、福島県の加工を伴う「カキ」の放射性物質検査のフローに基づく基準にあわせて出荷しているそうです。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/599299.pdf

「消費者に安全な食を届けたい。」

私たち消費者は、その思いに感謝の気持ちを示していけないでしょうか?
そのためには消費者も正しい知識※をしっかり把握し、生産者の努力を認識することから始める必要があると思います。※https://www.caa.go.jp/disaster/earthquake/understanding_food_and_radiation/material/assets/consumer_safety_cms203_220728_2.pdf

柿の収穫作業
柿の皮剥き作業

安心を届ける

生産者の日々の安全を守る努力は、まだ消費者には届いていないことが多々あります。
放射能の風評の影響は、まだ完全になくなったとはいえません。このことについては即効的な対応はあまりなく、生産者と消費者の信頼関係がより必要になるでしょう。

ゆっくり長くつづく❝おつきあい❞による相互の信頼関係を増やしていくために、まずは生産者と東京で暮らす若者を中心とした交流から信頼と安心を届けることができるのではないでしょうか?


私たちは、安心を届ける商品として生産者の皆さんと共創商品をつくり、生産者とともに安心を届けていきたいと思います。

みんなにも読んでほしいですか?

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